2024/04/13

本物っっ!!!

いつ見に行っても売り切れで、もぉ日本に入って来ないんじゃないか? と思い始めていた Fanatec の Podium Steering Wheel Monte Carlo Rally。
先日、数時間だけ在庫が復活してる時にたまたまサイト見に行ってて、思わずゲットしてしまいました。(><)


レプリカの方では無く、スパルコの R383 に Fanatec のボタンボックスを付けたガチの方。2022-2023年の M-Sport Ford Puma Hybrid Rally1 WRCカー に装着されているものと基本同じモノ。本物のWRCマシンに装着されてるのと同じステアリングで走れるなんてロマン出まくりデス。

さすがにハイエンドの Podium シリーズだけあって、QR2 Wheel-Side もビレット削り出しの上のグレードのやつが付いてきました。バカみたいに高いので何個も買う気にはなりませんが、他のステアリングに付けてる黒いやつと比べて動きがスムーズで、高いだけはあるなと感心。

本物のR383。実車に付けても使えます

センターリボンはブルー。とてもキレイな色

RQ2もいつもの黒いやつではなくゴールド!

グリップもアルカンターラではなく、ホンモノのスエード。今までアルカンターラに何の不満も無かったんですが、スエード触っちゃったら目から鱗が... あの手に吸い付く様な感覚は他では味わえませんね。シッカリしてるのに固くないという不思議な握り心地にメロメロです。

Fanatecにしては珍しく、ボタン類はLEDで任意のカラーで光らせられます。Simagic の GT Neo と併用しても見劣りしないキレイな発色で現代的な仕様になったのはGood。ボタンやエンコーダーの感触も良好で、節度感があるわりに高周波の音が上手くカットされていて、高品質な感触になっています。

Fanatecらしからぬ光っぷり(笑)ウチのリグに入れても見劣りしません

M-Sportのロゴがプリントされてるあたりにガチみを感じる

モノ自体のクオリティはとても良いんですが、パッケージングその他では気になるところもいくつか...

まず、致命的なのがステアリングとPodiumハブを接続するM5の皿ボルトが付属していません。ユーザーが別途用意しておく必要があるみたいです。このことについては事前に全く説明が無く、箱を開けて始めて気づくってのが最悪。10万円超える製品でこんな雑な扱いされるとは思いませんでした。何より届いた日に組み立てが出来ない(使えない)ってのはかなりイラつかされましたね。

組み立て途中でボルトが足らんことに気がついた... orz

安価なレプリカの方にはボルト付属してるっていうんだから、必要性に気がついていないワケでは無いんですよね。バンドルに含めるのが当たり前だし、最悪でも購入時(or 購入前)に注意喚起すべきです。ステアリングが自社製じゃ無いからとか言い訳にもなりません。自社の商品としてパッケージングしてるんだからキチンと対処すべき。

次がシフトパドル。本物のRally1がパドル禁止されてるんでリアルっちゃリアルですけど、やはりシムやる上では無いと不便。付属しておいて「装着は任意で」ってして欲しかった。これまたレプリカの方にはパドル付いてるんで余計にガッカリ...

パドルが無い漢仕様(笑)後で追加購入します...

そして最後がラリーゲームとの関係性の低さ。ぶっちゃけこのステアリングのボタンやエンコーダーは最新のラリーゲームである EA WRC で全く使い所がありません。走行中に変更出来るパラメータが少ないのは EA WRC の問題かもしれませんが、別の機能を割り当てるにしろ専用のプリセットを用意しておくぐらいはしても良いんじゃない?
これはホイールベースにも言えることで、いまだに公式の推奨設定も出てこないし、FanaLabにも自前で登録しなきゃいけない状態のママ。

コース脇にFanatecのバナー出してる場合じゃないよ(´Д` )

ゲーム内ではバンバン Fanatec のバナーやロゴが飛び交っているのに、実際には Fanatec ならではの恩恵はゼロ。全く関連の無い Moza や Simagic と同じ扱いです。実際の利用シーンで「Fanatec 使ってて良かった」って思わせてほしいってのがユーザーの本音です。

まぁツラツラ書きましたが、製品そのものには全く問題無いどころか見た目のカッコよさ、クオリティの高さから大満足で一軍入り間違い無しのとても良いモノです。だからこそ「惜しい」と感じてしまう部分を書いておこうと。

ウチの一軍ラインナップ

今まで完全な丸型のステアリングはΦ300mmの CSL Elite WRC しか持ってませんでした。CSL はいわゆるエントリーグレードで、まぁそれなりというか、やはりクオリティの違いが触って分かってしまうのがステアリングの辛いところというか、どうしても差を感じてしまい、加えて小径の300mmだというのもあって最適じゃなくてもD型Φ320mmの ClubSport BMW を使ってしまっていました。

今回入手した Podium Monte Rally は高品質な丸型Φ330mmですから、その辺の穴も完全に埋められるってのが嬉しいところ。勿体ないけどトラック(ETS/ATS)にも最適です(笑)

これでフォーミュラー、箱レーシングカー、スポーツカー、ラリー、トラックと全方位、没入感を妨げないステアリングのラインナップが揃いました。ますますシム遊びが充実しますな。(^^)