2020/04/19

Peak Design Travel Tripod

年末の骨折直後に届いたんで投稿忘れてたんですが、毎年恒例の Kickstarter での Peak Design 新作祭りに去年も参加していました。
出資したのが去年の6月だったので半年以上待たされましたが、待望の Peak Design Travel Tripod が今年の1月に手元に届きました。そろそろ国内での販売も開始されている頃ですかね。

私の撮影スタイルだと三脚の使用頻度って非常に低いんですが、今回の Travel Tripod は完全に一目惚れ。必要/不要に関係無く Peak Design ファンとしてポチらずにはいられませんデシタ。^^;;

脚が円柱である以上必ず生じるデッドスペースの解消、コンパクト且つ機能的な自由雲台、PDエコシステムに最適化されたサイズやディテール、等々... と既存の三脚に納得できていなかったPDファンの痒いとこに手が届きまくっているデザインが兎に角素晴らしい。既成概念に囚われず三脚を再発明したと言っても過言では無い出来です。

専用の三脚ケースが標準で付属。これがまたカッコイイんだ。^^

ケースにはアンカーリンクを着けるループが用意されているのでPDのストラップを装着可能。
Peak Design Travel Tripod はカーボン脚とアルミ脚の2種類があります。私が購入したのはアルミ脚。300gの軽量化に1.5万円の追加投資は出来なかった(笑)
縮長39cm(5段)のいわゆるトラベル三脚にカテゴライズされる製品です。私も以前、他社のトラベル三脚を使ってたんですがこのカテゴリーの三脚はコンパクトにするため脚は細く、収納もセンターポールを伸ばして脚を反転させたりと使い勝手が悪く徐々に使用を避ける様になってしまいました。

Peak Design のデザイナーも同じ様に感じていたんでしょう。収納時のコンパクトさを犠牲にせず最大限脚を太くするため円柱で発生するデッドスペースを活用し、パイプを五角形にすることでコンパクトな収納サイズ(収納時直径8cm)のまま強度を増強しています。
直径8cm。500mlのペットボトルぐらいの太さ。

センターポールと脚の隙間は最小限。
また収納時に最大の障害となる雲台に関しては完全に再デザイン。見たこともない全く新しい自由雲台を生み出しました。この雲台が兎に角素晴らしい。非常にコンパクトで収納時は脚の基部と絶妙に接合されます。

使い勝手も非常に良く、Capture のベースプレートをクイックシューとして利用しているのでカメラの脱着はワンアクション。外周部にはクイックシューのロックレバーと雲台の角度固定ダイヤルを配置。外周部に配置したことでアールが大きく90°程度の回転でどちらも確実に固定できるのが非常に快適。
雲台基部の玉もこのサイズの雲台としては異例の大きさで安定感に大きく寄与しています。
コンパクト且つ使い勝手の良い自由雲台。固定操作系を外周部に配置しているのが秀逸。

カメラを縦配置することも可能。
脚を縮めた状態で高さ35cm。テーブルトップ三脚としても使えるサイズ。センターポールを引き出した最大高は152cm。身長172cmの私がほぼ直立でファインダーをのぞくことが可能な高さでした。

センターポールは分割式で付属のヘキサレンチ(これがまたカッコイイ!)で分割すると高さ14cmのローハイトモードで使用することも可能。
センターポールを逆付けしての俯瞰撮影・超ローアングル撮影も可能なのでコレ一台で大抵の撮影はカバーできそうです(マンフロ055の出番が更に減ってしまう ^^;;)。
このサイズの三脚としては非常にガッシリしている。

最大高152cm。充分な高さ。

付属のヘキサレンチでセンターポールの結合ボルトを緩めると...

センターポールを最小限の長さに分割可能。

ローハイトモードは高さ14cm。
センターポール下端にはウエイトフックが用意されていて、コレを外すと格納されているスマートフォンホルダーを引き出すことが出来ます。スマホホルダーが付属するあたりは今どきですねぇ。^^;;
このホルダーもクイックシステムに対応していてワンタッチで雲台に装着可能。
ウエイトフック工具不要で下に引きながら捻ると外すことが出来る。

スマホホルダー(手前)と外したウエイトフック(奥)

スマホホルダーは iPhone Xs Max の様な大型機でも使用可能。
雲台基部とウエイトフックにアンカーリンク用の穴が空いているのでケースを使わずに直接PDのストラップ(SLIDEとか)を装着することが可能。他社の三脚でもどうにかしてPDストラップを付けれないかと試行錯誤したことがあるのでコレは非常に嬉しい。

三脚ストラップは常に必要なわけでは無いし、三脚使用時は逆に邪魔になったりするのでアンカーリンクシステムを使用したPDのストラップはベストアンサーじゃないかな?
PDストラップなら一瞬で脱着出来るし、カメラと共用出来るので出先でも撮影シーンに合わせてどちらに装着するか選べるのはとても使い勝手が良い運用だと思います。
三脚本体にアンカーリンクを取り付けられる。

SLIDEを取り付けてみた。アンカーリンクなので脱着は一瞬。
縮長39cmはPDのバッグ類との相性もバッチリ。Everyday Messenger ならバッグ内に収納出来るし、Everyday Sling の三脚ベルトに固定しても丁度良いサイズ感。Everyday Backpack のサイドポケットに収納すると高さドンピシャでコレで縮長決めたんじゃないか? と思うレベル。

撮影時にノンストレス且つ運搬時まで快適に過ごせるのがPD製品の真骨頂だと考えているので今回の Travel Tripod はまさに Peakdesign 製品でした! ^^
Everyday Sling と。実は重量バランスが良く持ってるバッグの中で一番快適だった。

Everyday Backpack のサイドポケットに。高さドンピシャ!