自分のバイクのシートを送って作ってもらうことも可能ですが、3年乗ってそこそこ汚れてきてるしノーマルと比較もしてみたかったので、新品シートを買って作り変え(中のスポンジ入れ替え)て貰いました。
新品から取り外したノーマルのスポンジ(白い方)も入ってました。^^;; |
表皮が同じなのでパッと見はノーマルと変わらないんですが座ってビックリ。
全然違う... 今までは尻とバイクが「点」で繋がっていたのが、シートを変えたことで「面」で繋がるようになりました。
細かく見ていくと座面が横方向に広く且つフラットな形状になっていることが分かります。今までは尻(腿の付け根)の左右端はシートに掛かっていなかったんですが、新しいシートではしっかり尻全体が乗ってるフィーリング。
その影響で、そのまま足を出すと微妙に足着きは悪くなった気がするかな。逆にシート前方に移動してから足を出すと、絞り込まれている様でノーマルより足着きは良くなります。数mmの差でここまで体感変わるんだねぇ。
左:K&H、右:純正 パッと見の差分はバッチだけ。 |
左(K&H)の方がフックラしてるの分かるかなぁ? 座ると差は歴然なんだけど... ^^;; |
そして最大の違いが座面の角度。K&Hに座ってみるまでノーマルシートに違和感は感じていなかったし、今まで乗ってきたバイクの中でもアフリカツインのシートは良く出来たシートだと思ってました。
が、K&Hに座ってみてノーマルは後ろ上がり/前下がりだったことを知りました。もぉ全然違います。K&Hに座った後でノーマルに戻すとわずかなんだけど身体が前方にズレようとする感覚があって、それに抵抗するために常に身体に力が入ってる状態になります。これがK&Hだと完全に脱力した状態でも身体は微動だにしません。こういうのって長時間ライディングの疲労度に影響するンですよネ。
実際、ノーマルシートでは後ろ寄りに座っても暫く走るといつの間にか前側に移動してることがよくありました。しかしK&Hでは意識して移動しない限り座った位置から全く尻が動きません。
純正の後ろ上がり/前下がりがK&Hでは水平に近い座面に補正されてる |
これは出来の良し悪しではなく、ターゲットとしたライディングスタイルの違いですね。
ノーマルはシート上で前後左右に身体が良く動くのでスポーツライディングやストップ&ゴーが頻繁な街乗りに向いてると感じました。前に移動しての足着きでも半ケツずらしての足着きでもノーマルの方が無意識に行えます。
K&Hは長時間ライディング(ツーリング)に全振りした形状。広くフラットな座面は体重が均等に分散され尻の痺れに効果ありそう。座りが安定しているので身体への負担(疲労)も減らせます。加えて座面角度が水平に近いので腰を引きやすく腰痛抑制も期待できます。とにかく尻に根っこが生えたように安定してメチャメチャ楽。
まだ2時間程度の往復でしか試せていませんが、終日かけてのロングツーリングとかが楽しみになりました。基本、一度跨ると止まるのが面倒になり乗りっ放しになりがちなのでこのシートとの相性は良さそうデス(笑)